記憶について

記憶には、長期記憶と短期記憶の2種類があります。
単語を確実に記憶に定着させるためには、長期記憶にしなくてはなりません。
そのためには、積極的に表現するアウトプットを最低5回反復的に行うことを強く推奨しています。どうして記憶する作業を繰り返し行わなくてはならなのでしょう。

それは人間の記憶にはある種の飽和線のようなものがあるからです。例えばdogという英単語を考えてみて下さい。10年後にこの単語を忘れている可能性はどれくらいあるでしょうか。ほとんどないでしょう。それはdogという言葉は、下の図にあるように記憶の飽和線を既に越えているからです。単語を完全に記憶するということは、その線を越えたところまで、その単語を持っていくということです。

そしてそれは、ただ反復的な記憶作業によって達成することができます。一つひとつレンガを積み上げる作業のように、同じ単語を最低5回は使って表現しなければ、覚えてもまたすぐに忘れてしまいます。一度覚えても反復の作業がなければ、結局記憶に定着せず意味がありません。

幅広く多くの言葉に一度だけ簡単に触れるよりも、より数は少なくとも同じ言葉を何度も使い、表現して、自分の記憶に確実に定着させることが重要です。さらに言えば、難易度の高い言葉に多く接するよりも、難易度こそ高くはないけれども頻出の単語を完全に記憶するまで繰り返し使う方が、英語力そのものの向上につながるのです。

COM単のシステムでは、5回繰り返して正解することで、データベース内の単語が「完全記憶」へ移行されます。
「完全記憶」へ移行した単語は、消えることなく残ります。

記憶定着のイメージ